一般にシステム開発の仕事では多くの「ドキュメント」を使います。「要件定義書」,「システム設計書」,「テスト計画書」など,開発や保守のフェーズで様々なドキュメントを作成する必要があります。 なぜ,システム開発では多くのドキュメントを使うのでしょうか? それは「システムが目に見えない」ということと,「大人数の役割が異なる人たちで協業して構築していく」という特別な事情が関係しています。 「目に見えない」ものをコンピュータシステムとして構築していくのは,非常に難しい作業です。そのためシステム開発の世界では,昔から多くの人たちがモデル化を提唱し,実践してきました。「業務モデル」「データモデル」「機能モデル」などの図を使ったモデリングが行われてきたのです。DFD(Data Flow Diagram),機能階層図,UML,ER図など人が目に見える形を作り(今の言葉で言う「見える化」),ドキュメント化を助