東日本大震災の復旧に貢献したいと、台湾の会社経営者ら5人が近く、救急車や消防車の購入費1億3000万円を宮城県内の被災地の消防本部に寄贈する。車両には、被災者の救命に尽力し、命を落とした女川町の水産加工会社専務佐藤充さん(55)と南三陸町職員遠藤未希さん(24)の名前が付けられる見通しだ。 3月11日、佐藤さんは水産会社の中国人実習生20人を高台に避難させた後、津波にのまれた。遠藤さんは町の防災対策庁舎2階にある放送室で、防災無線で町民に避難を呼び掛け続け、亡くなった。 関係者によると、寄贈するのは台湾新竹県で会社を経営する胡栄財さんと経営者仲間の洪水樹さん、鄭水竹さんら5人。台湾でも報道された佐藤さんと遠藤さんの行動に感銘を受けたという。 過去の台湾の災害で、日本の救助隊が支援したことへの感謝も形にしたいと考え、1億3000万円を用意。救急車2台と消防車3台の購入費として、石巻、気