本家/.の記事(Sunspots May Be Different During This Solar Minimum)より。 アリゾナ州Tucsonにある米国立太陽観測所の研究者、Bill Livingston氏とMatt Penn氏によれば、太陽の黒点を生み出す太陽磁場が弱まりつつあるらしい。著名な太陽天文学者である二人は1992年から、太陽磁場の影響により黒点付近の鉄原子が発する電磁波の赤外線スペクトル線が分裂する現象(ゼーマン効果)を元にした観測を続けてきた。彼らのデータ(論文PDF)を時系列でプロットしてみると、今後数十年以内に太陽磁場が非常に弱まり、結果として黒点が完全に消滅する可能性も示唆される。 ちなみに、彼らがこの研究に興味を持つきっかけとなったのは1645年から1715年まで続いたマウンダー極小期と呼ばれる現象である。この時期、太陽の黒点数は通常の11年周期の変動とは別