数年前に、とある講演会で座長を務めたのだが、その時の演者が自信たっぷりにこう言い放っていた。 今あるエビデンスに基づくと、抗認知症薬は可能な限り速やかに最高量まで増量した方が、認知症の進行抑制効果が出ている。少量投与ではそのようなエビデンスはない。エビデンスに基づく医療をするのであれば、規定量まで増量することが大事である。 このようなことがメディアで語られ学会で語られしているうちに、「進行を遅らせるために」という理由で抗認知症薬を投与することが、世間一般で常識化していったのだろう。 「認知症は進行を抑えることが最も大事」≒「進行抑制真理教」? - 鹿児島認知症ブログ プロパガンダとは正に、かくあるべし。 80代女性 アルツハイマー型認知症疑い 初診時 (既往歴) くも膜下出血でクリッピング手術 (現病歴) 現在施設入所中。2ヶ月ほど前から、夕方の不穏と焦燥感が目立つようになり、往診医がソラ
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