どうして読書をした方がいいの? 先月だったか、「大学生の読書離れが進む」というような記事がありました。 記事によると、 1日の読書時間が「ゼロ」と回答したのは49.1%で、現在の方法で調査を始めた2004年以降、最も高かった。平均時間も24.4分(前年比4.4分減)で、04年以降で一番少なかった。1ヵ月の書籍購入費も減る傾向で、自宅生が1450円(同230円減)、下宿生が1590円(同130円減)で、いずれも過去最低だった。 とのこと。 「読書はした方がいい」という前提のもとの記事ですが、「どうして読書をした方がいいの?」と聞かれて、何と答えたらよいのか困った記憶があります。 この本をもとに、読書のよさについて考えてみました。著者の石原千秋さんは、早稲田大学教授で専攻は日本近代文学です。 言葉の外には世界はない。ぼくたちはまるで言葉の世界に閉じ込められているようなものだ。 「世界は言語であ