情報処理会社のSAY企画(東京都豊島区)が年金データ入力を巡り契約違反をしていた問題で、日本年金機構は26日、入力ミスで約10万4000人に計約20億円の過少支給があったと発表した。過大支給も約4万5000人、計約8000万円あった。年金機構は外部の専門家を入れた調査組織で原因を調べる。 年金機構によると、過少支給のうち約7万9000人(計約19億6000万円)は入力漏れが原因で、不足額は平均2万5000円程度、最大5万円だった。誤入力も約2万5000人分あり、平均2100円少なかった。過大支給は誤入力が原因で約4万5000人分、平均1800円多かった。いずれも4月までに調整する。 年金機構は、2人1組で手作業で入力するよう指定していたが、SAY企画は機器に読み込ませてデータ化。読み取りミスのチェックもしなかったという。 同社は、受給者約500万人分の扶養家族の氏名の入力を中国の業者に再委