東芝が、洗濯機やエアコンなど白物家電事業を中国の家電大手、美的集団に売却することで最終調整に入ったと、いくつかの日本のメディアが3月15日付で報じている。「日本経済新聞」によると、売却額は数百億円とみられ、日本国内での東芝の白物家電の販売方法や従業員の雇用などを美的と詰めている段階だという。また美的については、「Midea」ブランドで家電を販売し、2014年の売上高は約2兆7000億円。白物全体の世界シェア(台数ベース)は2015年に4.6%で2位(英調査会社ユーロモニター調べ)だと紹介している。 これを読めば、美的が世界有数の規模を擁する家電業界の巨人だということは分かる。ただ、日本での知名度はゼロに近いのが実情。その名前を聞いてピンとくる日本人は決して多くはないことだろう。 一方、中国では知らぬ人がいないほどの有数の家電メーカーだ。特に、値段が安い割に頑丈だと評価する向きが多い。東芝を