日立製作所がイギリスで計画していた原発の建設を凍結すると17日に発表しました。建設予定地は半世紀近くにわたって原発に依存してきた地域で、動揺が広がっています。 建設予定地の周りに並ぶ空き家。すでに15軒の住民が立ち退いたといいます。 地元住民:「家を立ち退き、残念に思う人も多い。建設の準備が進んでいたから。この地域はさらに貧しくなる」 イギリス・ウェールズ北西部にあるアングルシー島。本土と短い橋で結ばれ、7万人が暮らす島は急激な高齢化が進んでいます。 地元タクシー運転手:「あれがウィルファ原発だ。私は2人の孫がいて、その父親や私の父もあそこで働いていたんだ。作業員をよくパブやカフェまで乗せていた。パブの仕事も、家まで送り届ける仕事もなくなる。原発がなくなったら子どもたちに未来はあるのか」 アングルシー島にあった銅鉱山が掘り尽くされた後、新たな産業として持ち上がったのが原発でした。1971年