上記はすべて、海外のWebサイトを経由したサイバー攻撃により情報が流出した。具体的にはWebサイトのSQLインジェクションの脆弱(ぜいじゃく)性を利用し、外部から不正なコマンドを発行し、クレジットカード情報を含めた個人情報を抜き取る手法によった。 上記の中で、特にサウンドハウスに関する事故は象徴的であった。事故の教訓を広く知ってもらい、同様の事故の再発を抑止することを目的に、発覚からの対応経緯について同社はつぶさに公表した。 近年のクレジットカード犯罪の傾向 ここで整理しておきたいのは、クレジットカード情報が含まれた個人情報が漏えいする事件/事故の特徴である。 クレジットカードをECサイトなど非対面で使用する際は、ほとんどが16桁(けた)のカード番号と有効期限により承認処理されている。すなわちクレジットカードは、カードの実物がなくとも、その情報だけで盗むことができるという特徴がある。 クレ