2度にわたる大規模なリストラと医療・化粧品などの成長分野への積極的な投資を進めることで、生き残りのための「事業転換」を進める富士フイルムホールディングスが、現在さらなる事業基盤の強化のため、100~200人のリストラに着手している。 OA機器のレンズ部品加工を手がける「光学デバイス事業部」などの従業員約1000人を対象に希望退職を募り、このうちの約2割を削減する。 「資産効率の向上はつねに考えている」 富士フイルムの「構造改革」は、第1弾を2005~06年度に実施。写真事業に携わる人員約5000人を削減した。「写真事業は2000年をピークに年々2、3割ずつ減少。開発や生産、営業を市場の規模にあわせるため」大鉈を振るった。それまで事業の柱だった写真事業を大幅に縮小し、液晶ディスプレイ向けフィルムや医薬品・化粧品事業へと舵を切った。 それが奏功し、07年度には過去最高益を達成。しかし、リーマン