この画像を大きなサイズで見る 1920年代、ある小児科医が少し変わった「孤児院」を経営していた。その目的はただ一つ、詳細かつ長期間に渡り、赤ちゃんに食べたいものを好きなだけ食べてもらうという奇妙な実験だ。 その結果、最も好まれる食材は動物の骨髄や脳であり、野菜は不人気であることがわかった。また、好き嫌いをしていても皆健康に成長したこともわかった。 米イリノイ州シカゴで、カナダ人小児科医クララ・デイビスが運営していた孤児院は給食プログラム実験も兼ねられていた。 今日でも議論の対象となる実験だが、当時貧しかった夫婦や未亡人は子供に十分食事を与えることができず、愛する子供にどうにか食事を与えようと、この施設に子供を預けたのだ。このプログラムは、離乳直後で、それまで食事をしたことのない赤ちゃんのみを対象としていた。子供たち施設内で厳格に管理されており、きちんと面倒をみてもらえた。唯一変わっていたの
