【動画】ななつ星出発進行「ななつ星」の前で報道陣の質問に答える唐池恒二JR九州社長(中央)。この後、列車に乗り込んだ=15日午後0時32分、福岡市のJR博多駅、池田良撮影「ななつ星」の3泊4日コース 【土屋亮】JR博多駅の6番ホームは平日の昼間だというのに、時ならぬ人だかりができていた。15日午後0時47分。九州をひとまわりする豪華寝台列車「ななつ星」の第1便が、警笛を鳴らしながらゆっくりと動く。 着物の女性やスーツの男性ら28人の客が、磨き上げられたワインレッドの車体の窓から手を振っている。多くが、首都圏に住む50〜60代の富裕層の夫妻だ。 JR九州は、この客車7両と機関車の1編成に新幹線なみの30億円をかけた。シャワー室にはヒノキが張られ、客室の洗面鉢は佐賀・有田焼の人間国宝14代酒井田柿右衛門の遺作。壁には福岡・大川の家具職人の繊細な装飾が組み込まれている。バイオリンやピアノの