jkondoこと、株式会社はてなの社長、近藤淳也の本を読む。新刊でもなんでもなく、2005年にWebで連載していた記事をまとめたものなので、もうかなり古い本になっていると思うのだけれども面白く読んだ。掲載された写真には、すでにはてなを退社されている著名なエンジニアの姿を確認できたり、はてなブックマークがヒットしてシリコンバレーにいく直前の筆者のノリノリ感がなかなか感慨深い。はてなのサービス利用者として特段の思入れがあるわけではないけれど(はてなユーザーの一部にはそういう人がいる/いたじゃないですか)、個人的には今読むべき価値を感じる本だったと思う。 とくに筆者が思い描く「自由で素敵なインターネット」像は面白い。本書の内容、あるいは筆者の人格が語られるにあたって何度も指摘されているだろうけれど、この人の性善説ベースの考えというか、サービスの利用に厳しいルールを設けないことによって問題があった