150年目の復興 大船鉾(おおふねほこ) 現在、祇園祭の山鉾は33基。休み山が2基あります。山鉾が焼失したり、山鉾町の事情で巡行ができなくなると、巡行を休んで居祭(いまつり)として祭神を祀り懸装品(けそうひん)を展示します。巡行再開の前年には唐櫃(からびつ)を担いで巡行に参加します。大船鉾も昨年唐櫃巡行を行い、今年150年振りの復興に漕ぎつけました。人手は当然ながら、莫大な費用が必要な山鉾巡行。大船鉾復興の苦労や見どころなどを四条町大船鉾保存会理事長・松居米三さんにお聞きしました。 大船鉾の鉾町は下京区新町通四条下ル四条町。江戸時代の四条町は北と南に分かれ、いずれも商業地区として栄えました。北と南、1年交替で巡行を行い、北四条町が当番の時には舳先に龍頭(りゅうず)を、南四条町が当番の時には大金幣(だいきんぺい)を飾って巡行しました。 途絶えていた祇園祭が足利将軍の命により再興された応永29