これまで発達障害ジャイアン型ADHDの能力と親の環境によるさまざまな経過について考えてきた。実は非常に稀ながら、ジャイアンACにも強迫的にもならず、「自分の納得や満足に関してのみ合理的」に育つ可能性が考えられる。その可能性を説明してみよう。 「無関心と放任」の「道楽者一族」のような環境では、前記のいずれでもない、「自分が好きに生きる奔放なジャイアン」というスタイルが生じる可能性が考えられる。 この環境では、ジャイアンの中心志向からくる強迫性の二つの要求「一番の優位」と「みんなからの注目」のいずれもが満たされない。 この意味では前記のAC環境と共通するが、逆に「他者が優位になることもなく、他者が自分よりも注目を集めることも無い」点に意味がある。 それぞれが自分本位に自分の満足だけを追い求め、ジャイアンの子供を含む周囲の誰にも関心を払わない。 だからこの空間では「誰も優位に立たない」「誰も特に