道端できちんと座っている猫に「お前のご主人様はどこにいるんだい?」と尋ねると住んでいる家まで連れて行ってくれるという噂を聞いた さっそく私は旅行先で道端できちんと座っている 白い毛並みの猫に「お前のご主人様はどこにいるんだい?」と尋ねてみた すると、猫は毛繕いを終えたのちとことこ歩き出した。今にも崩れそうな家、建てたばかりの家、 こぢんまりした家、金ぴかな家 色んな家を素通りし、ついたの墓場だった 猫はその中の苔が生えといる墓石の前できちんと 座った。 「ああ、お前のご主人様はそうだったんだな」と 私が申し訳なさを感じていると 「ああ、こんなとこにいたダメじゃないかマリー」と後ろから声がして 熊の様な男が白猫を抱き、どこかへ行ってしまった。やはり噂は噂だったようだ…