ジャン=リュック・ゴダールの『勝手にしやがれ』(1960年)以降、映画はどう撮ってもよいという愚かな思いこみが世界に行きわたった。だが、優れた映画作家は、誰もが被写体に向けるキャメラの位置、距離、アングル、そのショットの長さなどを、これしかないという絶対的なものとして映画を撮っている。しかも、その技術的な厳格さは、彼らが世界に向ける瞳のしなやかさを損なうものではない。『空に住む』(2020年)
![映画監督・青山真治さんを悼む 蓮實重彦(映画批評家) - 日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/82c714bbe7e5397ad4e7cf968c184ba673e4ea7c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Farticle-image-ix.nikkei.com%2Fhttps%253A%252F%252Fimgix-proxy.n8s.jp%252FDSXZQO1759603029032022000000-1.jpg%3Fixlib%3Djs-3.8.0%26auto%3Dformat%252Ccompress%26fit%3Dcrop%26bg%3DFFFFFF%26w%3D1200%26h%3D630%26fp-x%3D0.52%26fp-y%3D0.39%26fp-z%3D1%26crop%3Dfocalpoint%26s%3D2eba8a50fa702d9407d03481b566ff2a)
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