脳底の動脈の模式図 もやもや病(もやもやびょう、英: Moyamoya disease[注釈 1][2])は、脳底部に異常血管網がみられる脳血管障害。脳血管造影の画像において、異常血管網が煙草の煙のようにモヤモヤして見えることからこの病名となっている。 2002年度(平成14年度)まではウィリス動脈輪閉塞症(ウィリスどうみゃくりんへいそくしょう)が日本における正式な疾患呼称だった。 もやもや病の本質的な病態は、内頸動脈終末部の進行性狭窄・閉塞である。もやもや血管は主幹動脈の閉塞により代償的に穿通枝などが異常に拡張した側副血行路である。診断基準によれば脳血管造影で以下の所見を呈するものをいう。 頭蓋内内頸動脈終末部、前・中大脳動脈近位部に狭窄または閉塞がある 狭窄または閉塞部分付近に異常血管網が発達している このような現象が両側性に見られる 医学上の定義と社会福祉制度上もしくは運用上の定義は