ぼくはもう、1作目の『MOTHER』から リアルタイムでやってるんです。 1作目が出たのは1989年だから、14歳ですね。 なんかこう、子どもながらに 異質だなと感じたゲームでした。 真っ赤な箱で、ほかのゲームとはぜんぜん違ってて モノリスみたいな雰囲気で、 抽象の極みみたいな感じだったじゃないですか。 内容としてもすごく抽象性があるんだけど、 抽象的なのに説得力がある。 そんなゲームってほかになかったですね。 『MOTHER』って、 すごくオトナのブルージーな部分が出てるじゃないですか。 あの「忘れられた男」とか「バードマン」とか。 自分がプレイしたのが14歳っていう 子どもからだんだんオトナになる時期だったこともあって、 なにか「架け橋」の役割を してもらったような気がするんですよね。 もちろん、当時は単純に わけがわからない部分もあったんですけど、 いま考えるとそれは‥‥なんていうか