ギリシャ財政危機が緊迫化している。欧州諸国の支援の足並みがそろわず、国債のデフォルト(債務不履行)が不可避の状況となってきた。最大の支援国のドイツは「秩序あるデフォルト」を主張し始めている。ギリシャのパパンドレウ首相は14日午後(日本時間15日未明)に、メルケル独首相、サルコジ仏大統領と電話会談を行うが、打開策は見えない。デフォルトに陥れば、ギリシャ国債を保有する欧州金融機関に巨額の損失が発生。金融システム危機へと連鎖し、ちょうど3年前の9月15日に起きたリーマン・ショックの再来となる恐れがある。 電話会談の開催はギリシャ首相府が13日発表した。ギリシャは欧州連合(EU)やIMF(国際通貨基金)の支援によるデフォルト回避を取り付けたい意向とみられる。 だが、ドイツはレスラー経済技術相が「秩序だったデフォルトの可能性を排除しない」と発言するなど安易な支援に否定的だ。ギリシャ救済に自国の税