率直に言って、社会人は辛い。 その辛さたるや、学生の頃とは比べものにならない。 学生の頃は何をするのもだるかったかもしれない。 1限に出席するのがだるかったかもしれない。 たった数時間のバイトに行くのがだるかったかもしれない。 社会人になればただ”ダルい”という枠には収まらないことが多い。 眠気や面倒さ、退屈さだけではない。 胃がキリキリと痛み、否が応でもアドレナリンはドバドバ出て、頭の中がごちゃごちゃになり、常に頭の中に重たい雲が浮かんで消えない。 友達とご飯にいくときだって、土曜日の朝寝坊して背伸びしたときだって、仕事が頭の片隅のどこかに残っている。 仕事は蛇口から出る水のように止まらない。 その水は自分のキャパシティーという浴槽に溜まり、桶ですくってもすくっても一向に減らない。 いつしか水は浴槽から溢れ、頭が真っ白になり、どこから手をつければ良いかわからなくなる。 頭の凝り固まった上