ウェバーはドイツでグランプリ初優勝を果たした。その後のハンガリーではハミルトンが、ヴァレンシアではバリチェロが、ベルギーではフェラーリのライコネンが優勝した。着実な挑戦者はひとりもいなかったことがバトンにとっては救いになった。ワールドチャンピオンシップはがら空きのゴールで、誰もそこにボールを蹴ることができないようだった。開幕7戦でバトンは95ポイント中61ポイントを獲得したが、次の7戦では23ポイントしか獲得しなかった。そして優勝の10ポイントではなく、3、4、2、2、8、4と細かくポントを積み重ねていった。 彼は、自身の超スムーズなアラン・プロスト的スタイルの犠牲者だった。バリチェロはブリヂストンタイヤをやや攻撃的に使うので、タイヤをより温めることができた。したがって彼は予選と決勝でバトンを上回り、モンツァで優勝した。バトンはレースでスピードを見せたが、しばしば予選の順位が下位だったため