前編では『四畳半神話大系』の世界観や登場人物について語っていただきましたが、後半ではお二人の学生時代の話や、京都という街、アニメの見どころについて聞いてみました。 前編はコチラ ▽祝アニメ化!森見登美彦×上田誠が語る『四畳半神話大系』と京都【前編】 - はてなニュース ■京都で過ごした大学生時代 **――森見さんの作品は、ほとんどが京都を舞台にしていますよね。 森 ええ。ただ、特に意味はなく、自分が京都に住んでいたから、っていうだけ。京都って日本全国の人が大抵1回は行っていて、想像しやすい街なんですよ。あと京都の外にいる人は、京都に幻想を抱いていることが多くて「京都だったらこういう変なことが起きるかも知れない」ってに受け入れてもらいやすいんです。それは何作か書いている内にわかってきましたね。割と理由は後付けです。 上 京都って、老人の街っぽい感じがしませんか?と言うのも、僕、時間と空間を提
フジテレビ・ノイタミナ枠で放送がスタートした『四畳半神話大系』。バラ色のキャンパスライフを思い描く主人公「私」と、悪友・小津、孤高の乙女・明石さん、謎の人物・樋口師匠など、個性豊かなキャラクターとのやりとりをコミカルに描いているこの作品。原作者は『太陽の塔』や『夜は短し歩けよ乙女』などの作品で知られる森見登美彦氏。アニメの脚本を手がけるのは、京都を拠点に活動する劇団「ヨーロッパ企画」の主宰・上田誠氏。今回は、京都という街で才能を発揮した二人の奇才に、『四畳半神話大系』という作品と「京都」について語っていただきました。 ■一話目を読んだときに、戦慄を覚えた **――『四畳半神話大系』が生まれたきっかけは何だったんですか? 森 『太陽の塔』を出した後、太田出版の編集者さんに「ウチで『太陽の塔』みたいなくされ大学生が出てくる作品を書いて欲しい」と言われたのが、『四畳半神話大系』(以下『四畳半』)
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