大量20人が退職や引退勧告、3人が出場停止2年。この2カ月、大相撲界の根幹を揺るがし続けてきた八百長問題が1日、ようやく決着するかたちとなった。しかし、これは終わりの始まり。まだまだ火の手は収まりそうもない。 日本相撲協会の臨時理事会が東京・両国国技館で、八百長に関与したと認定した親方、力士たちへ処分を言い渡した。ある程度予想されたこととはいえ、大相撲界からの永久追放とも言える厳罰に、部屋を出てきた親方や力士の多くが顔をこわばらせ、唇を震わせた。 もともと物証は野球賭博の捜査過程で飛びだした携帯メールと、いち早く関与を認めた竹縄親方(元幕内春日錦)、十両・千代白鵬、幕下・恵那司ら3人の証言だけ。八百長問題の全容解明に当たった特別調査委員会(座長・伊藤滋早稲田大特命教授)の取りまとめた処分の根拠も、大部分がこの3人の自供だった。 それだけに、処分を受けた親方や力士の口から飛び出した言葉