今年になって「ネットカフェ難民」の実態がテレビで放送されるようになった。その問題を突き詰めて考えると、2つの見解を持つことになった。5月の連休中に、そんなことに気付いた――。 5月の大型連休では、メディアが伝える恒例の空港や新幹線のにぎわいもさることながら、筆者が職業柄感じたところでは、インターネットを用いた広告やメールなどのマーケティング手法においても、休暇期間における生活者の行動やニーズをより深くとらえようとする動きが目立ったように感じられた。従来は連休が始まる前の時期に、旅行などのサービスを中心とした内容が目立っていたのだが、今年は連休期間中も、ファッションや食品、書籍などさまざまな商品の購入を呼びかけるメールやキャンペーンが連日のように届いた。デパートなどの大型店が連休の行楽としてのショッピングを目当てに、休日返上でイベントを開催したりするのと同様のことが、ネット販売の世界でも起こ