「あなたが総理になって、いったい日本の何が変わるの」――。菅直人首相に厳しい質問を浴びせる表題の新書を20日、首相夫人の伸子さんが出版した。現職の首相夫人が本で思いをつづるのは珍しく、有権者に素顔を知ってもらい、夫を側面支援しようという思いがにじんでいる。 出版元は幻冬舎で、6月の首相就任直後に口述した内容を本にまとめた。「菅直人がどんな人間で、これまで何をしてきたのか、何を目指しているのか」がコンセプト。表題は「我が家では毎日こんな調子で、私が菅に質問を繰り返し(ている)」ことから付けられた。 野心家と評される首相だが、伸子さんは「何が何でも総理大臣になりたいと考えていたとは思えない」。小沢一郎氏との関係については「(小沢氏の勢力を取り込んで)選挙で数をとらないことには、どうしようもない」と、政権交代のために手を組んだことに理解を求めた。その上で、組閣や党役員人事の狙いは「脱小沢」で