会談の冒頭であいさつする河野太郎外相(左端)と韓国の康京和外相(右端)=15日、ドイツ・ミュンヘン市内のホテル(力武崇樹撮影) 【ミュンヘン=力武崇樹】河野太郎外相は15日午前(日本時間同日午後)、訪問中のドイツ・ミュンヘンで韓国の康京和外相と会談した。河野氏は韓国最高裁が新日鉄住金に損害賠償を命じたいわゆる徴用工判決をめぐり、1965(昭和40)年の日韓請求権協定に基づく2国間協議に応じるよう改めて督促したが、康氏は明確な回答を示さず議論は平行線に終わった。 河野氏は、徴用工判決をめぐり、新日鉄住金を訴えた原告側弁護士が同社の韓国内資産の現金化手続きに着手する方針を示したことについて「(着手すれば)日本側も次の手を打たなければならなくなる」と指摘し、韓国政府が早期に適切な対応をとるよう促した。 また、韓国の文喜相国会議長が「慰安婦問題の解決には天皇の謝罪が必要」と発言し、天皇陛下を「戦争