せっかく育てた社員の転職を思いとどまらせるためにも、社員の会社への帰属意識を高めようと奮闘する各社の取り組みをPART2で紹介した。 帰属意識を高める仕組みに加え、経営者の考え方や人間性が、社員たちの求心力になっている会社がある。そうした会社のトップは周囲からカリスマ経営者と呼ばれ、尊敬される。 これから2人のカリスマ経営者が率いた2社の事例を見ていく。2人とも「社員の幸福」を最重要の経営理念に位置づけ、社員のウェルビーイング(心身の健康と幸福)を尊重する令和の価値観を、昭和の時代に先取りしていた。 立派な経営理念を掲げる経営者は珍しくない。だが言行を完全に一致させる経営者は少ない。 そんな中、2人とも自らの経営理念に反することなく、愚直に行動に移したことから、社員から敬愛された。本特集で提言する「シン愛社精神」の一形態と言えるだろう。現在は2人とも経営の第一線にはいない。後継者たちにとっ
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