民主党の小沢一郎幹事長側が重機土木大手「水谷建設」から1億円の裏献金を受けたとされる疑惑で、水谷建設元会長の水谷功受刑者(64)が、東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し「小沢氏側の要求を受けて提供した。胆沢ダム(岩手県)工事受注の成功報酬だった」と供述していることが28日、関係者への取材で分かった。水谷建設は実際に国発注の胆沢ダムの複数工事を下請け受注している。供述通りなら、公共工事受注を目的とした裏献金だったことになり、特捜部は慎重に捜査を進めているもようだ。 水谷受刑者は特捜部に対し、「平成16年10月と17年春に5千万円ずつ計1億円を小沢氏側に渡した」と供述したとされる。 関係者によると、水谷受刑者は、この資金提供について、小沢氏の公設第1秘書の大久保隆規被告(48)=政治資金規正法違反罪で起訴=と、当時小沢氏の秘書だった石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=から要求されたと説明。