※注意書き後、物語の核心に触れるネタバレあり しかし、物語が損なわれるものではない(と思われる) とはいえ 読んだ際何も知らずに挑んだほうが面白いタイプなので 先に本を読むことを強く勧めるぞ 扉を開けたら少女、少女、少女著者:矢部 嵩 ドアの開けられた部屋の数をnとし死んだ卒業生の人数をmとする時、n-m=1とせよ。と書かれた紙が貼られた扉と、開かない扉と、さっきまで卒業式にいたはずの少女だけがいる、他には何もない、四角い石の部屋。 が、永遠に続く。 というだけの話。 つい先ほどまで、卒業式に向かう暗い通路を歩いていた女生徒。が、気づいたら何もわからず部屋に横たわっている。ひらく扉をあければ同じ制服を着た女生徒が眠っていて、ゆっくりと目を覚ます。 そしてそいつも、つい先ほどまで同じ学校の卒業式に向かう暗い通路を歩いていたらしい。その証拠に、二人の胸には花が挿されている。それがこの学校の慣習