最も共感したのは「株式公開をしない」「外部資本を入れない」という点。筆者は、ネット系起業家に必ず「目標は」と質問するのだが、ほぼ100%「上場、株式公開」といってくる。なぜ?と聞くと「規模を大きくする」とか「キャピタルゲイン」という話。金儲けの手段で会社を立ち上げるという意見が多い。しかし、山本氏は「会社は、個人が成長するためのインフラ」と言い切るので、すがすがしい気持ちになる。 なぜか。筆者だけでなく、多くの仕事人は「働く意味」を求めている。決して上場だけに固執していない。起業系経営者と従業員の乖離は埋まらず、従業員は無理をするだけで、結局、うまいこと売り抜けた経営陣はプチリタイアを満喫するだけに終わるという現実が横たわっているからだ。 山本社長はネットだけで営業をする会社としてECstudioを起業した。しかし、創業期だからと大切なスタッフに普通の経営者と同じような厳しい態度を取ったの