米政府の電気自動車(EV)の走行実験に、日本の充電器の統一規格である「CHAdeMO(チャデモ)方式」の急速充電器が採用されたことが28日、明らかになった。 310基が設置予定で、日本規格の急速充電器が海外で大量採用されるのは初めてだ。EVの普及を左右する充電器の規格を巡って競争が激化しているが、米国で普及すれば、事実上の国際標準となる期待もある。 走行実験は来年から本格的に始まり、2・3億ドル(約200億円)を投じて、カリフォルニア、オレゴン、アリゾナなど6州で行われる。走行距離の短いEVは、充電設備の充実が普及のカギを握るが、急速充電は、EVの燃料となる電力を約30分でフル充電の8割まで充電でき、実験で性能を検証する。 国内の規格統一を巡っては、2010年3月に、日産自動車や三菱自動車、東京電力など158社が「チャデモ協議会」を設立し、海外にも本格普及に乗り出している。具体的には