マングローブ林がはんらん誘発? 奄美豪雨時の住用川 2010年11月9日 06:46 カテゴリー:社会 九州 > 鹿児島 土砂が堆積したマングローブ林=10月24日、鹿児島県奄美市住用町 鹿児島県・奄美大島の豪雨災害で、奄美市住用(すみよう)町の住用川河口に広がるマングローブ林が流れをせき止めたことで、川がはんらんし、集落の水没などに被害が拡大した可能性のあることが8日、専門家や住民への取材で分かった。このマングローブ林は奄美群島国定公園の特別保護地区に指定され、手を加えることが厳しく制限されている。世界自然遺産登録を目指す島の観光資源でもあり、人命、財産を守る防災と自然保護の両立という難問が浮上しそうだ。 今回の災害は、10月20日に住用川がはんらんし、河口から約1キロの市役所住用総合支所1階が水没したほか民家や学校、高齢者施設も浸水した。 住民によると、河口の干潟に自生するマングロー