4年ぶりに改訂したマニュアルに関するお話。 見た目のびっくり度と、視覚に訴えるわかりやすさを押し出した前の版とは考え方を改めて、 今回作った版は、無難であること、それを使うであろう人たちに、それを使う理由を提供できることに重点を置いた。 無難は難しい 自分で書いておいてなんだけれど、無難な本を作るのは本当に難しい。 医局で一人、ちまちまとパソコンを叩くだけのもモチベーションを維持するのはもちろん自己顕示欲だから、 とにかく「すごい」ものを、それをみた人たちに、そのすごさが伝わるようなものを目指してしまう。 「俺はすごいんだぜ」みたいな、自己顕示欲に負けてしまったプロダクトは、たいてい惨めな失敗に終わる。 レイアウトが変に凝ってる代わりに読みにくかったり、普通の本なら「ここ」というべき場所に、 当然あるべき記載がなかったり。無難なやりかたには、無難なりの意味があって、そこを無視した本は、 奇