電話の仕組みを持ち込んだiPhone 「とても似ている」ように見えたiPhoneとAndroidが、実はかなり違ったものであることを、前回までに述べた(関連記事)。決定的な違いは、iPhoneは基本的にシングルタスクであり、同時に1つのことをやる端末であるのに対して、Androidは、自分にかかわるネット上のステータスを伝えるダッシュボードのような役割を果たすことだ。 インターネットが普及して、コミュニケーションのスタイルが変化すると言われた。『WIRED』誌が、マーシャル・マクルーハンを「パパ」と呼んだのも偶然ではない。テレビや電話などの「メディア」は、それを使う人の知覚器官の延長であるとか、「メディア」自体が意識や思考を決定するといったマクルーハンの見方が、リアリティを持ってきたからだ。 新聞や雑誌の時代には、ニュース記事や論評によって形成される世論などによって、人々の考え方が決まった