茨城県、常磐線の取手駅を降りて車で5分ほど向かうと、突如巨大な団地群が見えてくる。 取手井野団地は1969年、池を埋めるようにしてつくられた巨大な団地である。 今回取材した「とくいの銀行」とはこの団地の中にある空間 「いこいーの+TAPPINO」に本店を構えている一風変わった銀行のことである。 かねてからその存在が気になっていたものの、なかなか予定が合わず取材出来ずにいたところ、とくいの銀行頭取の深澤孝史さんから、「9月29日に、株主総会ならぬ「とく主総会」があるので、よかったらいらしてください。」とのお誘いをいただいた。 「とくいをあずかり、ひきだす」とくいの銀行 その仕組みと、そこに込められた想いに触れたくて、取手井野団地を訪れた。 とくいなことを集める とくいの銀行の仕組みはとってもシンプルだ。 簡単に言うと、お金のかわりに「とくい」なことを預かる銀行のことで、 銀行が預かった「とく