コクヨのスマホノート「CamiApp」(キャミアップ)は100万冊以上売れている。それでも、1億2000万冊売れるキャンパスノートに比べれば、傍流だという。企業内の事業開発者が集う「InnovationCafe」というイベントで、コクヨS&Tの山崎篤氏が語る商品開発プロジェクトが、大企業内でのスタートアップの成功のベストプラクティスを紹介した。 非公認プロジェクトから始まったキャミアップ 「自分は傍流だ」そう語るのはコクヨS&T株式会社 事業戦略部の山崎 篤氏。 コクヨのデジタルノート「CamiApp」(キャミアップ)の仕掛け人である。 97年にコクヨS&Tに入社し、当初はアナログの家具部門に配属されたが、2000年代にはいってからは、デジタル・IT関連の新事業開発をおこなってきた。以来、イノベーティブなプロジェクトを率い、ASPやSaaSなどの事業分野でグランプリのアワードを獲得している