チェーザレ 破壊の創造者 8巻の感想 週刊モーニングで不定期連載中の中世ヨーロッパを舞台とした意欲作チェーザレ。 この巻でも、世界史で習うような歴史の動きのなかの、個人が生き生きと登場しますし、主人公であるチェーザレの存在感も相変わらずです。 この作品のすごいところは、絵の美しさや主人公であるチェーザレの英雄的魅力や聡明さだけではなく、読む人に、ちゃんとこの時代のヨーロッパについて知りたい、と思わせてくれるところです。 史実、そしえ文化とか風習とか。 ちらちらとそういう場面が出たり、絵の中で明らかに小物や建物、服装等、時代検証に力を入れているというのが、伝わってきます。 これほどの力作、なかなか週刊マンガ誌で見ることは珍しいと思います。 大人で、マンガを大人が読むなんて、とすぐに言う人、この作品を読んだら、マンガへの見方がガラっと変わると思います。 それだけの秀作です。 まだ読んでいない人