月間10万人が読んでいるCoral Insightsのニュースレターにご登録いただくと、Coral Capitalメンバーによる国内外のスタートアップ業界の最新動向に関するブログや、特別イベントの情報等について、定期的にお送りさせていただきます。ぜひ、ご登録ください! 先日、あるイベントのパネルディスカッションでご一緒したnote創業者の加藤貞顕さんの指摘にハッとしました。日本の豊かな出版文化を支えた「出版取次」は、クリエイターたちがコンテンツを作ることに集中できるためのファイナンスの機能を担っていた、という指摘です。 出版業界関係者は単に「取次」(とりつぎ)と呼びますが、日販やトーハンといった取次と呼ばれる業態の企業は日本独自の存在です。出版社から書籍や雑誌の納品をまとめて受けて書店へ卸す、小売で言う流通業者です。特殊なのは委託販売制度という制度があるところです。書籍を作る出版社が初版2