トーンは、明度と彩度の複合概念といえるものです。 色相の同じ系列でも、明・暗、強・弱、濃・淡、浅・深の調子の違いがあります。この色の調子の違いをトーンといいます。このトーンの色空間を設定していることが、PCCSの最大の特徴でもあります。 色相ごとに12種のトーンに分けられ、各色相からトーンの同じ色をまとめています。明度の違いはあるものの、あざやかさ感の共通なグループができます。 色相とトーンで色を表す場合、例えば色相番号12(緑)で、ライトトーンの場合「lt12」と略記号で表します。無彩色の場合には、白は「W」、黒は「Bk」、その他は明度を示す数字に「Gy」を付加して「Gy-6.5」と表します。