河合隼雄 著「未来への記憶 ――自伝の試み――」(新潮社)より。 河合隼雄さんは、ちょっと変わったところがあったようです。いや、今の時代には普通なのですが、当時の空気の中では、ちょっと違う面があった。 前回も書きましたが、子どもは外で駆け回るものだとされた当時にあって、家で本を読むのが好きだったようです。 また、フランスの小説である「モンテ・クリスト伯」やイギリスの映画である「ロビン・フット」が好きだったため、戦時中、こんな素晴らしい作品をつくる国の人たちは本当に鬼のようなのかと、不思議に思っていたそうです。 中学時代得意だったのは、国語と数学。国語は家で、文法博士と言われたくらい。数学は、試験勉強をしたことがないくらい、できた。 隼雄少年の指導者訳は、おおむね兄たちが担っていたらしい。文学も音楽も、多分に影響を受けています。外に出た兄たちが、いろんなものを持って帰って、紹介してくれるので
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く