甲子園を夢みて白球を追っていた高校球児。 大学に進み、希望の企業に内定をもらって 社会人として踏み出そうとしていたやさき、強盗傷害の疑いで逮捕されました。 犯罪者になるきっかけは、SNSでアルバイトを探したこと。 なぜ、彼は犯罪に手を染めたのか。 (広島放送局記者 牧野大輝) その元大学生に、私が初めて面会したのは、去年11月。逮捕から9か月たって広島拘置所にいる時期でした。 丸刈りでがっしりとして、高校球児の面影が残っていました。 元大学生が犯罪に加担するきっかけになったのは闇バイトでした。 そのことを知りたいと伝えると、彼は「闇バイトで人生を棒に振る若者を少しでも減らしたい。自分のような失敗は誰にもしてほしくない」と、取材を了承しました。 その後、10回以上接見し、生い立ちや動機などを知ることができました。 拘置所 ・法務省が管理する施設で、主に刑事裁判が終了していない被告人や死刑囚が