イギリスの研究グループの報告によって、睡眠時間と死亡率には密接な関係がありそうだということが明らかになった。 この研究では、35歳から55歳のイギリスの公務員およそ10000人を対象に17年間にわたって、睡眠時間と健康状態を調査した。これだけの研究期間と人件費を投じた大規模な研究は、今までに例がない。結果として、平均の睡眠時間が5時間以下の勤労者は、それ以上の睡眠時間を確保している勤労者と比較して1.7倍以上の高い死亡率をとることがわかった。 特に心臓病を発症する危険率は2倍という高い数値を示した。はっきりした理由は解明されていないが、研究グループは、睡眠不足が血圧の上昇を促し、結果として心臓病へのリスクを高めることにつながるのではないかと推測している。 この研究結果を受け、循環器系疾患の専門家であるフランチェスコ教授は、「多くの勤労者が、成果を上げようとして睡眠時間を減らしている。