PixCell_Elk#2 mixed media ©OMOTE Nobutada Courtesy of the Hermès Foundation BEADS インターネットで収集したモチーフの表面を、無数の透明な球体で覆うことで「PixCell(映像の細胞)」というフォーマットに変換された彫刻。 近藤:今日は名和さんの作品づくりの発想の源を聞いていきたいのですが、まずはその一つとして、建築から受けた影響について聞かせていただけますか? 名和:作品を構想する時って、どういう場所に展示するか、どう作品にアクセスさせるかが一番大事なので、どうしても空間や建物が気になります。学生の頃はヘルツォーク&ド・ムーロン(スイスの世界的建築家)がカッコいいと思って見ていましたが、去年、群馬で磯崎新さんとレム・コールハース(オランダの建築家、都市計画家)さんの対談があり、そのあとに浅田彰さんらと合流して