環境と主体ある物(者)を取り巻く周囲の事物や状態をその物の環境といい、その物のことを主体という。「あなたは私の環境の一部であり、私はあなたの環境の一部である」というように、厳密にいえば環境の具体的な内容は個々の主体ごとに異なる。したがって、環境を問題にするときには、何を主体としているかを明確にすることが不可分のこととして要求される。 主体としては、あらゆる物が取り上げられる。生物について環境という場合には、普通、個体を主体としているが、個体の集団、すなわち家族、群れ、群集など、あるいは体内の細胞などについても環境が取り扱われることが多い。また、たとえば杉林を構成する個々の杉のように、近接して存在する同類の物の間では、それらの環境は一般に非常に類似しており、便宜的には同じ環境にあるとみて、ことさらに特定の個体を主体に指定することなく、それらに共通した環境が概括的に意味されることが多い。 環境
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