多くの人が行き交う代々木公園原宿門前広場。いつもの休日、午後の何気ない風景を少しだけ変えているのは、制作中と書かれた貼紙が目印の三角コーンとバーナーを持った人たち。三角コーンで囲まれた場所でバーナーが炎を上げると、道行く人が立ち止まる。すると、たちまち多くの人々が集まってきた。アスファルトの上に並べられた白いシートでできた葉っぱや動物のモチーフが焼き付けられていく。 9月下旬と10月初旬の6日間、「植物の白線@代々木公園」と題した公開制作が代々木公園原宿門前広場で行われた。憩いの場である公園にふさわしい賑わいや雰囲気の創出を目指し、東京文化発信プロジェクトの事業として立ち上げられた「公園プロジェクト」の一環だ。同室の担当者によると、昨年再整備された原宿門前広場に、公園利用者を巻き込んだ参加型の、しかも「エントランス」機能を損なわず、かつ長く残る作品をという狙いから、淺井裕介によるプロジェク