与謝野馨経済財政担当相が20日の記者会見で「原発事故は神様のしわざとしか説明できない」とした件について、神学会を中心に「どの神のしわざなのか」と議論が紛糾していたが、文学者からの指摘で 「経済相の祖父で文筆家の与謝野鉄幹」 を示していることがわかった。未曾有の惨事を招いた祖父と、国を守る孫との悲壮な戦いが繰り広げられようとしているようだ。 馨氏の祖父・与謝野鉄幹は明治期の歌人のひとり。妻の与謝野晶子とともに当時の文壇を牛耳る大物として知られていた。鉄幹が「神」であることがわかったのは、明治文学に詳しい研究者の通報によるもの。それによると与謝野晶子は、ふたりのただれた性愛を描いた詩集「みだれ髪」の中で 「今はゆかむさらばと云ひし夜の神の御裾みすそさはりてわが髮ぬれぬ(参考訳:今夜は帰るよと言う神のようなあなたの裾をさわるだけで私は濡れてしまう)」 のように、たびたび鉄幹を「神」と呼んでいたと