「最適化」は全体をみて整理する 正規化では、1ファイルずつデータを整理します。このため、正規化されたデータ構造を全体的に見直すと、顧客エンティティが複数個存在することや、顧客エンティティと取引先エンティティが、名称は異なるが実は同じものだった、ということに気づきます。 この問題を解決するため、「最適化」と呼ぶ工程で、システム内で重複する属性(データ項目)を排除し、ビジネス・ルールや業務プロセスの全体像を確認します。 最適化の手順は、以下の通りです。 同一のプライマリ・キーを統合 属性を1つのエンティティに統合 リレーションシップを再設定 1. 同一のプライマリ・キーを統合 名称が同じものや、データの意味が同じものに着目して、同一のものは1つにまとめます。 例えば、「取引先番号」と「顧客番号」のように、名前が異なっても同じ意味内容を持つ"シノニム(異音同義語)"、同じ「担当者名」であっても「