ウォルト・ディズニーの大ヒット映画「アナと雪の女王」(原題:Frozen)のテーマ曲は私たちに、「let it go」(手放しなさい)と呼びかける。だが、同社に何か手放したくないものがあるとすれば、それはその「アナ雪」が同社にもたらし続ける恩恵だろう。 ウォルト・ディズニーは11月5日、2015年第4四半期(7~9月期)と通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は前年同期比9%増の135億ドル(約1.7兆円)で、アナリスト予想の135億6000万ドルとほぼ同水準だった。純利益は約16億ドル(約1,970億円)で、1株当たり利益は0.95ドル(約117円)だった(前年同期は0.86ドル)。特別項目を除いた同期の1株当たり利益は同35%増の1.20ドルとなり、アナリスト予想の1.17ドルを上回った。 2015年通期の売上高は前年比7%増を達成。過去最高の525億ドル(6.5兆円)となった。純利