デジタル領域を出自としながら、DMなどリアルな手法をデジタルと組み合わせることで成果を出し、昨年は全日本DM大賞のグランプリを受賞したディノス・セシール CECOを務める石川森生氏。第1回、第2回に続き、第3回ではカタログを強みにする通販会社ディノス・セシールに飛び込んで考えたこと、現在の挑戦について迫りました。 想定よりも紙のビジネスのレベルが高かった 徳力 (前回は、こちら)デジタルに価値を生み出すという目的で、ディノス・セシールに入社されたわけですが、実際に入ってみて、どうでしたか。 石川 入社前は無駄なコストがたくさんあるはずだから、その無駄を削れば、新しい実験をするための予算が捻出できるだろうと思っていました。流通額が1100億円だったので、その1%を削れば10億円だなと。 でも、入社してすぐ、紙はコストがかかるため、セグメントをとにかく細かく切り分けて精度の高いターゲティングを